不登校の始まり

〜「初ニュージランドでの素晴らしい夏」の続き

さて、日本に帰ってくると夏休みが終わり、すぐに学校が始まりました。

僕はその当時、私立の中学校に通っていました。とても勉強熱心な学校だったので、生徒間には激しい競争心がありました。

その結果、学校では先生たちのえこひいきや陰湿なイジメは当たり前でした。

僕自身も、一年生の時に美術の教員から暴力を受け、一時期学校に行けないことがありました。


ニュージランド行く前の二年生だった僕は、入学当時からのこの環境に慣れてしまい、感覚が麻痺してしまっていたのだと思います。

しかし、ニュージーランドでの素晴らしい経験を通して、僕の感覚は回復し、元気をたくさんもらったかのように思えました。

僕は気持ちを切り替えて、新しい自分で学校に戻ることを心に決めました。僕がニュージーランドで学んだいいこと(助け合いながらのびのびと学ぶ)を持って帰って広めれば、僕のクラスも少しずつ変わるかもしれない、と思ったからでした。

夏休み前に、いがみあって口を聞いていなかった友達とも、仲直りしてできる限り仲良くするように努めました。

しかし、僕の期待をよそに、クラスは依然として変わろうとはしませんでした。

それどころか、クラスメイトたちから、こいつは一ヶ月間海外に行って気取っている、という風に受け止めらてしまったようでした。

結局、陰湿なクラスの雰囲気は何一つ変わることはありませんでした。


僕はそのうちだんだんと学校に行くのが辛くなっていきました。

精神的な疲れと不安で、学校にいながらクラスに行こうとするだけで、動悸がすることも多くなりました。

そしてついにある日、学校に行けなくなりました。ニュージランドから帰ってきて二ヶ月ほどが過ぎた秋のことでした。

学校に行こうとがんばっても、胸を締め付ける不安で、制服に着替えることすら難しかったのを覚えています。

これが僕の不登校の始まりになりました。






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